Vol.5 七つ道具 2022年10月26日更新
「七つ道具」。『広辞苑』によると「七種の道具。また、一組にして携える種々の小道具。」とあります(後者の意味に従えば、七つとは限らないということです)。秋山庄太郎の花撮影の「七つ道具」のひとつに、背景ボードがあります。主役の花材を引き立たせる効果があるのはもちろんのこと、背景色の違いだけで同じ花でも異なった雰囲気に見えてきます。スタジオで使う大き目のものから、トートバッグにも収まってしまう小さなお出かけ用のものまで、手作りで何種類も用意していました。
背景ボードは、色画用紙を厚紙など少し硬めの板状のものに貼り付けるだけでも簡単に作ることができます。また、無地の段ボールをそのまま使うと背景が金箔の様に写ります。まずは気軽に挑戦してみましょう。

花写真コンテストについての詳細はこちらをご覧ください。


Vol.4 特別編 カメラ散歩in新宿御苑 2022年10月18日更新
秋真っ只中の10月16日(日)。「新宿御苑」(東京都新宿区)で久しぶりの「カメラ散歩」(通算第38回目)。カメラ散歩の常連で、「花」写真コンテスト審査を担当されてきた、8月12日に86歳で逝去された丹地敏明先生をお偲びしての開催です。
13時から15時ころまでの間、25名ほどが参加。遠くは愛知県から。最年少は3歳でした。
丹地先生がお好きだったコースを辿っての撮影。
「日本は南北に長い列島、四季を通して花が咲く、世界に冠たる花大国」。秋山庄太郎の花写真集の後記や随筆などに、そんな一文を見ることがあります。新宿御苑の園内には、いろいろな種類の桜が植樹されていて、秋にも十月桜がちらほら咲いている光景に出会うことができます。
大温室での撮影。秋山庄太郎は「花の撮影は、自然の移ろい『春夏秋冬』の四季のほかに、もう一つ加えたいね。それは『温室』。咲く花が寂しくなった時期や悪天候のなかでも、ここだけはいつでもたのしませてくれる」と言っていました。
玉藻池では大きな亀や猛スピードで飛ぶカワセミ(あまりの速さにシャッターも追いつかず)を見かけました。都心にもこんな生き物がいるのかと驚かされます。
フランス式整形庭園のバラは、咲きそろうまでもう少し……といったところです。







秋と言えば枯れ葉。紅葉はまだまだでしたが、面白い形に穴の開いた葉っぱを見つけました。

「今日、御苑で撮れた作品を応募します!」と、これから花写真コンテストに応募される方もおられました。
「気の合った仲間と一緒に撮るのがいちばん」とは、秋山庄太郎の晩年の口癖。ほのぼのムードの午後のひと時でした。ご参加いただいた皆様、またお会いしましょう。

生前、写真の愉しさを教えてくださった、丹地敏明先生のご冥福をお祈り申し上げます。

花写真コンテストについての詳細はこちらをご覧ください。


10月20日(木)発売の『風景写真 2022年11−12月号』に丹地敏明先生の追悼特集が掲載されるそうです。




Vol.3 新宿御苑 2022年10月14日更新
秋山庄太郎のお気に入りの撮影地のひとつに、「新宿御苑」(東京都新宿区)があります。開花時期が異なるさまざまな種類の桜、春と秋に見頃を迎える整形式庭園のバラ、珍しい熱帯の植物が展示されている温室、11月の菊花壇展など、年間を通しての花の名所です。秋山庄太郎はおよそひと月に二度は訪れていました。ここで撮影した花写真はかなりの数にのぼります。

2003年、秋山庄太郎が亡くなる数日前の最後の屋外花撮影も、この新宿御苑。その前年秋に第1回が催された「秋山庄太郎『花』写真コンテスト」を「ハイレベルの応募作。有数のコンテストに成長するだろう」と口癖のように言っていました(今年の「第19回 秋山庄太郎『花』写真コンテスト」についてはこちらをご覧ください)。

〈お知らせ〉
今年(2022年)8月12日に亡くなられ、秋山庄太郎と親しく、新宿御苑を愛した写真家・丹地敏明先生をお偲びし、「カメラ散歩」を開催します。詳細はこちらをご覧ください。
→終了しました

Vol.2 もうひとつの愉しみ 2022年10月12日更新
「フォトコンテストに作品を出したいけど、なかなかいいのが撮れなくて……」とお悩みの方、いったん気分転換をしてみてはいかがでしょうか。

今回の写真は、秋山庄太郎が神代植物公園(東京都調布市)で撮影したものです。神代植物公園がある深大寺の前にはお蕎麦屋さんがズラリと並んでおり、一軒一軒味も異なります。秋山庄太郎ごひいきのお店が何軒かあり、撮影の前後によく通っていました。この写真を撮影した日も、きっと美味しいお蕎麦に舌鼓を打ったことでしょう(当館主催のイベント「カメラ散歩」で神代植物公園に行った時も参加者の皆様と立ち寄りました。絶品でした!)。

撮影に出かける時は、撮影そのものだけでなく様々な愉しみもあるといいでしょう。撮影地の近くに美味しいカフェはないか?面白そうな写真展をやっているギャラリーはないか?好奇心を広げれば、感性が磨かれ、きっと良い作品づくりに繋がるでしょう。

Vol.1 秋山庄太郎とダリア 2022年10月7日更新
第19回秋山庄太郎「花」写真コンテストの応募期間も半分を過ぎ、続々と作品が寄せられています(2022年10月31日必着。詳しくは(「応募要項」をご覧ください)。

本コンテストは「福祉支援」を理念のひとつとしています。

今回ご紹介するダリアの作品は、知的障がい者施設が運営している「町田ダリア園」(東京都町田市)で撮影されたものです。秋山はここで利用者やスタッフの方々と交流を深め、毎年撮影会を行いました。また、「町田ダリア園」と「川西ダリヤ園」(山形県川西町)との交流の橋渡しもしています。

「秋山庄太郎「花」写真コンテスト」では、グランプリ・特選の計10作品は福祉施設に寄贈し、好評をいただいています。見ていて心が穏やかになるような、そんな思いを共有できたら……というのが、本コンテストの志のひとつでもあります。